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  • 朝野裕一

身体運動の自由度・3

振り返り動作の自由度は、身体を回す部位によって様々あって、

その自由度こそ身体運動にとってとても重要な要素であるということを

書いてきました。

今日は何気なく行う動作の一つである、物を拾う動作についてです。

前々回にお話ししたように、

どんなものをどんな状況で何を目的に拾うかによって、

身体動作は異なってきます。

落穂を拾う時、上の絵のような上体をかがめた動きをする場合が多い

と思います。

しかし、これは必ずしも腰に優しくない拾い方でもあります。

上体を腰椎と股関節で曲げていくと、腰やお尻の部分に上体の重みが

加わり、曲げた時や伸ばそうとする瞬間などに腰への痛みを感ずること

もしばしばあることと思います。

ではどうするかというと、

右上のような片膝を曲げた状態で、あるいはしゃがみ込んで拾う方が、

腰への負担は軽減できます。

一方で、

その分膝への負担は増すことになるので、膝が痛い方などはこの動作が

しづらくなってきます。

※ちなみに一番上の左側が高這いで、最初に話した動きです※

自分の弱点を知る上でも、一度比較的軽いものを拾う時の自分の身体の

動きを確かめてみるのも良いでしょう。

それをもう少し推し進めると、

ものを拾う時の動作を日々のトレーニングに応用してみたらどうかと

いうことも過去にお話ししました。

例えば、

上の絵のようにものを拾う前の姿勢を色々変えてみてバランス能力共々

鍛えるという方法があります。

どうせ拾わなければならないのならばその時に自分の動作能力を試して

みる、ということも危険がなければお勧めです。

今度はどんな拾い方をしてみようかな?などと考えながら、色々試して

みるのも身体運動の練習になります

それによって、

自分の体の動きがどれだけ自由度を持っているかが、わかります。

子供だって拾うものによって色々試しているんですから。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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